【4月2日 AFP】米国で最大の人口を抱える州であるカリフォルニアの刑務所管理当局は3月31日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を防止するため、暴力犯以外の受刑者およそ3500人を早期釈放すると発表した。

 カリフォルニア州矯正局(CDCR)によると、同州の刑務所では職員22人と受刑者4人が新型コロナウイルス検査で陽性と診断されている。同局は、早期釈放によって州が運営する刑務所の収容力と空きスペースが増加すると説明。まずは残りの刑期が30日未満の受刑者が釈放され、次に残りの刑期が60日未満の受刑者が釈放される。

 米国ではほかにも、ニュージャージー州や複数の都市で似たような対策が発表された。ウィリアム・バー(William Barr)司法長官は先週、連邦刑務所に対し新型コロナウイルス流行の影響を緩和するため受刑者を釈放するよう指示した。2000人ほどの受刑者が対象となる可能性がある。(c)AFP