【4月6日 CNS】華為技術(ファーウェイ、Huawei)は先月30日、新型スマホ「栄耀30S」のオンライン発表会で二代目CPU「5G SoC麒麟820」を公開した。「栄耀30S」はこの新しいCPUを初めて搭載したモデルで、販売価格は2399元(約3万6500円)からとしている。

 ファーウェイのサブブランドである「栄耀(Honor)」の趙明(Zhao Ming)総裁によると、この新しいCPU「麒麟820」には、業界をリードする5Gベースバンド集積技術を採用、プラグイン方式の5Gベースバンドチップと比べ、性能や放熱性や電力消費量などで総合的パフォーマンスが優れている。

「栄耀」が提供した資料によると、「麒麟820」のCPUは大型コア1個(Cortex-A76を基に開発)+中型コア3個(Cortex-A76を基に開発)+小型コア4個(Cortex-A55)の3段エネルギー効率構造を採用し、最高周波数2.36GHz、大小コアの組み合わせにより、スマホの日常的な使用シーンに応じた最適化を行い、異なる応用シーンには異なるコアを配置し、十分な性能をアウトプットすると同時にシステムのエネルギー消費量の最適化を行うとしている。

 このほか、ユーザーがより快適なゲーム体験を楽しめるように、「麒麟820」 のGPUには新たな「G57 MC6構造」を搭載、「麒麟810」と比べ、より高い性能とエネルギー効率を実現している。「麒麟820」は同時に、新しいGPU Turbo集積技術を採用、Kirin Gaming+技術に対して昇級を行い、ビッグデータ学習とAI周波数変換技術を通して、一つ一つのゲーム画面に性能と消費電力の最適化を行い、人気ゲームをフレームレート60で楽しめるとしている。

「栄耀30S」に搭載されたカメラモジュールには6400万画素高解像度カメラ、800万画素3倍光学フォーカスレンズ、800万画素超広角レンズと200万画素接写レンズを含み17mm-80mmの焦点距離に対応している。

 販売価格は、栄耀30Sシリーズの8GB RAM+128GB ROMタイプは2399元、8GB RAM+256GB ROMが2699元(約4万950円)だ。北京時間の3月30日午後8時30分より予約受付を開始し、4月7日午前10時8分より中国のファーウェイ販売店とオンラインショップで正式に販売開始される予定だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News