【4月1日 AFP】オランダ1部エールディビジのアヤックス(Ajax)は31日、3年前に練習試合中に倒れて重度の脳損傷を負い、昏睡(こんすい)状態に陥っていたアブドゥルハーク・ヌーリ(Abdelhak Nouri)との契約を解除したとAFPに明かした。

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 2017年7月に行われたドイツ・ブンデスリーガ1部、ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)とのプレシーズンマッチ中に倒れた22歳のヌーリは、今年7月1日に契約が更新される予定だったが、クラブはこれに先駆けて契約を終了したと述べた。

 アヤックスはAFPに対し、「アブドゥルハーク・ヌーリらの契約を解除したのは事実」と発表文の中で明かし、「クラース・ヤン・フンテラール(Klaas-Jan Huntelaar)やライアン・バベル(Ryan Babel)を含め、7月1日に契約が満了となるすべての選手に対して同じ措置を取った」と続けた。

 フンテラールとバベルは、共にオランダ代表を経験している。

 ファンやチームメートからアピー(Appie)の愛称で親しまれたヌーリは7歳でアヤックスに加入し、若手有望株の一人に成長していた。

 アヤックスは2018年、永久的な脳損傷を負い、二度と自立した生活を送ることができなくなったヌーリに対して生涯にわたる治療費を支払うことで合意していた。

 ヌーリの家族はクラブを提訴しており、心臓の問題によって倒れた後、同選手は十分な治療を受けられなかったことが認められている。(c)AFP