【4月2日 CNS】中国では、新型コロナウイルスの感染拡大への対策として、各地の遊覧場所や娯楽施設が再び営業を停止すると発表した。

■上海の室内遊覧場所の営業停止

 上海東方明珠広播電視塔(The Oriental Pearl Radio & TV Tower)は3月29日、新型ウイルスの感染対策の必要性と市民と旅客の健康と安全を守るため、上海東方明珠広播電視塔、上海東方明珠城市広場、上海城市歴史発展陳列館などを3月30日より営業停止すると発表した。

 この少し前の3月12日、営業を再開したばかりだった。

 再度の営業停止は、ここだけではない。上海現地メディアによると、3月30日より、東方明珠、金茂大廈(Shanghai Jinmao Tower)88階展望フロア、上海中心大廈(Shanghai Tower)118階展望台なども閉鎖される。上海で最も早く営業を再開した陸家嘴(Lujiazui)の「三高」といわれる最も有名な観光スポットが、わずか2週間の営業の後、再び門を閉ざすこととなった。

 このほか、上海海昌海洋公園(Haichang Ocean Park)、上海マダムタッソー館(Madame Tussaud's)などの室内娯楽施設も営業を停止する。

■カラオケやネットカフェなどの娯楽施設も各地で閉鎖

 上海以外でも、各地でカラオケやネットカフェなどの娯楽施設が閉鎖となっている。

 四川省(Sichuan)では3月25日、新型ウイルス対策に関する「第14号公告」が発表され、その中で「第9号公告」の中で閉鎖を命じた商業施設の中のバーやダンスホール、映画館などの人が集まる娯楽施設に関する制限を解除するとした。

 しかし、メディアの報道によると、成都(Chengdu)のカラオケやネットカフェなどの施設は3月28日、営業停止の通知を再び受け取った。

■感染症対策を緩めるべからず

 国家衛生健康委員会(NHC)の米鋒(Mi Feng)報道官は3月29日に開かれた「国務院共同対策メカニズム」の記者会見で、「中国国内のウイルスの感染は基本的に阻止できたが、同時に、海外からの流入症例がまた新たな感染拡大を引き起こす可能性が大きいと指摘した。感染の再発防止のための対策を引き続き行い、これまでに得られた段階的な成果を確固としたものとしなければならない」と語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News