【4月6日 People’s Daily】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は3月11日の記者会見で、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大について「パンデミック(世界的な大流行)」に相当すると宣言した。だが、「今回のパンデミックはこれまでのものとは異なり、抑制可能だ」とし、全世界が一緒に努力し、冷静さを保ち、適当な措置を講じ、人々の安全を守らなければならないと強調した。

 WHOの報告によれば、中央ヨーロッパ時間10日10時の時点で全世界の新型肺炎の感染者数は11万3702人、中国以外では109か国で感染者が出た。

 3月7日には中国の在ジュネーブ国際機関代表部代表、陳旭(Chen Xu)大使がテドロス事務局長と会い、WHOが新型肺炎の感染阻止に向け国際協力を進めるのを支援するために中国政府は2000万ドルを寄付することを決めたと伝えた。

 中国は実際の行動で、WHOが専門機関としての強みを発揮できるよう支持している。WHOは国際的な防疫活動で調整力を発揮、とりわけ公衆衛生体制が整っていない中小国が防疫の防御線を構築するのを支援している。中国の寄付は新型肺炎の予防・抑制や開発途上国の公衆衛生体制の整備などに使われる。

 中国とWHOの合同専門家視察チームは2月29日、調査報告を発表、中国は未知のウイルスに対して歴史上最も勇敢で、最も機敏、最も積極的な予防・抑制措置を講じたと述べた。これにより少なくとも10万人の感染者の発生を予防し、国際的な感染を防止する強力な防御線を構築したという。

 中国外務省の耿爽(Geng Shuang)報道官は3月11日の定例会見で「われわれは世界の公衆衛生や人々の健康に責任を負うという精神で、WHOや国際社会と情報を共有していく。同時に各方面と調整、協力し、地域や世界の防疫を推進し、感染拡大の阻止に努める」と語った。

 中国はWHOが指導する国際的な科学研究協力に中国の科学研究機関や科学者を参加させたり、感染の影響を受けた国々に対してWHOを通じて専門家による技術支援を提供する準備もしている。

 感染症に国境はない。中国は引き続き、各国と助け合い、防疫のための国際協力を支持し、地域、国際の公衆衛生の維持に貢献し、人類運命共同体を構築する。(c)People's Daily/AFPBB News