【4月1日 CNS】新型コロナウイルスの感染が収束した中国・海南省(Hainan)で、観光スポットが次々と営業を再開している。ここ数日は天候も良く、春の温かさに恵まれ、多くの観光客が休日を満喫している。

「海南省で新型コロナウイルスに感染した最後の患者が退院しました。もう遊びに出かけても安全でしょう」。湖南省(Hunan)から訪れた女性の陳さんは、新型ウイルスの感染拡大中、ずっと海口市(Haikou)に滞在して、2か月近くも外出できなかった。3月26日は初めての外出。陳さんは「海南島の空気は気持ちいいから、ずっと家族と一緒に出かけたかった」と喜んでいた。

 海南省衛生健康委員会によると、海南省では2月20日以降、37日間連続で新型ウイルスの新たな感染者は確認されていない。3月24日には海南省内のすべての入院患者が退院し、患者数ゼロを達成した。

 三亜市(Sanya)観光文化局によると、3月23日まで、三亜市内の観光スポット20か所のうち13か所が営業を再開した。それぞれ優待キャンペーンを始めており、入園者数が増えている。

 海口火山群世界地質公園は4月末まで、インターネット上で100枚の半額チケットを販売するキャンペーンを展開している。マーケティング担当の朱燕(Zhu Yan)さんによると、観光客は徐々に増加しており、週末は1日約1000人に達している。

 公園では、一部の観光客はもうマスクを外していた。観光客らは「この場所は人が少ないですから。新鮮な空気を吸い込み、自然の美しさを感じ、快適ですよ」と話した。観光地では、すべての観光客に検温と氏名などの情報登録を求める厳格な管理対策を続けているため、安心してマスクを外せるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News