【4月5日 CNS】「世界白鶴(ソデグロヅル)の日」の3月27日、中国・瀋陽市(Shenyang)法庫県(Faku)にある獾子洞(Huanzidong)国家湿地公園で、北への渡り鳥が多く飛来している。静寂の冬が過ぎて水面は活気に包まれ、最高のバードウオッチングシーズンを迎えている。

 公園巡視保護隊の張海剛(Zhang Haigang)隊長は「湿地にはソデグロヅルやハクチョウ、多くの種類のガン、アヒルがいます。今年のソデグロヅルは最大で1500羽を超えています。トモエガモの群れは6万羽、各種のガンは5万羽に達しました。今年の渡り鳥は昨年の倍以上です」と話す。

 湿地公園では3月12日から渡り鳥が目撃され、珍しい鳥も含まれている。ソデグロヅルは国際自然保護連合(IUCN)の鳥類絶滅危惧種にリストアップされており、中国でも一級重点保護動物だ。現在生息しているのは世界でわずか3000羽ほど。獾子洞国家湿地公園にはピーク時に2000羽以上がおり、世界の7割を占める。3か月以上もとどまるため、法庫県は「ソデグロヅルの郷」と知られている。(c)CNS/JCM/AFPBB News