【4月1日 AFP】朝はみんなでヨガ、夜は生地からピザ作り、トイレットペーパーの心配はなし──新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止策として封鎖措置が導入されているドイツでは、共同生活を送る6人の学生が、空いた時間を味わうように過ごしている。

 独ドルトムント(Dortmund)の三つの寝室のあるアパートでは、女子学生4人と男子学生2人が一緒に暮らしている。出席するべき授業はなく、社会生活が中断される中、6人は突然できた充実した時間を楽しんでいる。

「今は一人暮らしをしていなくて本当によかった」と、ITを学ぶティロさん(22)は話す。「ここにはいつも、何かしらすることがある」とガールフレンドのラナさん(21)も同意する。

 ある日の夜には、みんなで食材を持ち寄り、ピザを生地から作った。その後、居間の壁に映画を映して観賞した。

 大学の多くが新学期の開始を延期。6人はたくさんの空き時間を、テレビゲームに充てることができる。大きなジグソーパズルやボードゲームも暇つぶしになる。

 セリーヌさんの髪が伸びると、リケさんがカット。台所は、一時的に美容院になった。また、ジムが営業を停止する中、健康維持のため、みんなで朝のヨガを始めた。

 ドイツではトイレットペーパーのパニック買いが起きているが、ここで暮らす6人の優先順位は少し異なるという。

「トイレットペーパーのことはあまり心配していません。今のところ十分なはず。ただ、パスタが大好きなルームメートが1人いるので、急いで買いに走りました」とティロさんは語った。(c)AFP/Ina FASSBENDER