【3月31日 AFP】カナダ航空大手のエア・カナダ(Air Canada)は30日、新型コロナウイルスの影響を受けて当面の間、半数近い従業員を一時解雇し、第2四半期の運航本数を最大90%削減する方針を発表した。

 同社のプレスリリースによると、従業員1万5200人と管理職約1300人が4月3日から一時解雇される。カリン・ロビネスク(Calin Rovinescu)社長は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)の規模と継続期間が予測不可能であることから、大幅かつ全面的な対応が求められている」と説明した。

 モントリオールを拠点とする同社はまた、今年第2四半期の運航本数を前年同期比で85~90%削減する方針。さらに「最低5億ドル(約540億円)」を創出するための支出削減計画を実施し、上級管理職は報酬の一部、ロビネスク社長と最高財務責任者(CFO)は全報酬の受け取りを辞退する予定だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために米・カナダ国境の一時封鎖が発表された後、同社は米国行きの便を含めた大部分の国際便の運航を一時停止している。(c)AFP