【3月31日 AFP】ウガンダの警察当局は30日、アフリカに新型コロナウイルスは存在しないと主張したとされる著名牧師が訴追されたと発表した。

 地元テレビ局によると、オーガスティン・イガ(Augustine Yiga)牧師は27日、自らが率いるキリスト・リバイバル教会(Revival Christian Church)で「ウガンダやアフリカには新型コロナウイルスは存在しない」と発言。これを受けて検察当局はイガ牧師を訴追した。

 警察は「新型コロナウイルスの感染拡大を招くような行為」によってイガ牧師が訴追、勾留されたと発表。「アフリカやウガンダに新型コロナウイルスが存在しないという主張は、政府のウイルス対策を損なうもので、かつウイルス感染の抑止・予防のための指針順守が緩むという甚大な危険に人々をさらすものだ」と批判した。

 一方でイガ牧師の弁護人は、ウイルス拡散を促したという起訴内容を本人は否定していると述べた。同牧師は最長7年の実刑判決を受ける可能性がある。

 ウガンダではこれまでに33人の新型ウイルス感染者が報告されている。先週は自主隔離中だったホテルから逃走しようとした中国人6人と手助けしたとされるウガンダ人2人が、「感染を拡散させるような行為」をしたとして首都カンパラで起訴された。中国人のうち2人は、新型ウイルスの検査で陽性反応を示していたという。(c)AFP