【3月31日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第1戦、マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)を主催するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)は30日、周辺地域における新型コロナウイルスとの闘いを支援するために、合計200万ドル(約2億1700万円)を寄付すると発表した。

 来週、米ジョージア州オーガスタに世界中から選手とファンが集結する予定だった第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて無期延期となった。1934年の初開催以降、同大会が開催されなかったのは、第2次世界大戦(World War II)中の1943年から1945年だけとなっている。

 周辺地域のセントラルサバンナリバーエリアのために設立されたコミュニティー財団への寄付では、オーガスタ大学(Augusta University)における新型コロナウイルス検査の即時拡充のために100万ドル(約1億800万円)、最も弱い立場にいる地元の人々を救うための緊急支援金として同額が割り当てられるという。

 オーガスタのフレッド・リドリー(Fred Ridley)会長は、「このギフトにより、オーガスタ市や周辺の大都市圏で大流行している新型コロナウイルスによってもたらされた多くの困難に取り組む手助けとなることを願っている」「オーガスタ・ナショナルには、長年にわたりとても寛大で絶え間ない支援をしてくれている地元地域を支援し、保護していくという重要な責任があると確信している」と述べた。

 また、増加の一途をたどっている患者を治療している医療関係者をたたえ、「今回の前代未聞の時期に際し、コミュニティー財団のこれまでと変わらないパートナーシップに感謝している。特に感謝しているのは、医療従事者、初期対応者、そしてこのパンデミックの影響で休みなく闘い続けている多くの皆さんに対してである」と語った。

「彼らは本当の意味で、この重要な局面におけるリーダーだ。今回の寄付が、他にも彼らの努力を支援する動きにつながることを願っている」 (c)AFP