【3月31日 AFP】フランス政府は30日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により過去24時間で418人が死亡し、流行が始まってからの1日当たりの死者としてはこれまでで最多となったと発表した。死者は累計3024人になった。

 政府によると、同国では現在、新型コロナウイルス感染症で2万946人が入院しており、うち5056人が集中治療を受けているという。

 フランスの死者数は、病院での死者のみを示しており、自宅や老人ホームで亡くなった人は含まれていない。

 フランスは新型ウイルスの感染拡大を遅らせるため、3月17日に外出制限を開始したが、当局は外出制限の効果が出るには時間がかかると繰り返し警告している。

 仏保健当局トップのジェローム・サロモン(Jerome Salomon)氏は記者団に対し、「死者数は全く減少していない。われわれは新型ウイルスの流行の真っただ中にいる」と述べた。

 サロモン氏は隣国イタリアについて、ここ数日間で感染拡大が「比較的鈍化している」と述べ、フランスでも今週末に鈍化の兆しが死者数に反映されることに期待を示した。

 また、フランスではこれまでに4万4450人が新型ウイルス検査で陽性と判定されたが、リスクが高いとみられる患者しか検査を受けていないため、実数はこれよりもはるかに多い可能性があるという。(c)AFP