【3月31日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は30日、2021年に延期された東京五輪の新しい日程が決まったことを受けて、同年に米オレゴン州ユージーン(Eugene)で行われる第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 21)の開催時期を2022年に変更すると発表した。

 2020年東京五輪の大会組織委員会は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて、日程を2021年7月23日から8月8日に仕切り直した。これで同年8月6日から15日に予定されていた世界陸上は、当初の日程では開催できなくなった。

 世界陸連は東京五輪の新しい日程が決まった直後、「本日、東京五輪の大会組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)が発表した、新しい2021年の日程を支持する」「これで陸上選手には、トレーニングと大会に向けて再び準備を開始するのに必要な時間が与えられる」とのコメント文を出した。

「全員が柔軟性と妥協を求められている。その方向で、われわれは世界陸上の新しい日程を2022年に動かすべく、オレゴン大会の主催者と連携している」

 世界陸連はまた、2022年7月27日から8月7日まで英バーミンガム(Birmingham)で予定されているコモンウェルスゲームズ(Commonwealth Games、英連邦競技大会)について、主催者のコモンウェルスゲームズ連盟(CGF)と「話し合い」を持っていることも明かした。

 さらに、同年8月11日から21日までドイツ・ミュンヘン(Munich)で開催予定の欧州選手権(European Athletics Championships)についても検討されているという。一方、8月26日から30日までフランス・パリで行われる今年の欧州選手権については、今のところ延期されるかどうか決まっていない。

 五輪やコモンウェルスゲームズにおいて、陸上は花形競技として伝統を誇っている。(c)AFP