【3月31日 AFP】イタリアのロベルト・スペランツァ(Roberto Speranza)保健相は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため導入した大規模な封鎖措置を「少なくとも」4月12日まで延長すると発表した。イタリアでの新型コロナウイルスによる死者は世界最多の1万1591人となっている。

 店舗を閉鎖し市民の集会を禁止する同措置は4月3日に終了期限を迎える予定だった。ジュセッペ・コンテ(Giuseppe Conte)首相は、封鎖措置の緩和は、これまでに得られた進展を無駄にしないため、段階的に行われるべきだと説明している。

 イタリア市民保護局の発表によると、同国では30日、ウイルスによる死者が812人増え、感染者は10万人を超えた。

 一方で、同国初の死者が出た先月21日と比べて感染拡大ペースが低下していることを示す新たなデータも出ている。1日当たりの感染者増加率は4.1%となり、1か月前の62%から大幅に低下。同国の流行中心地である北部ロンバルディア(Lombardy)州でも、感染者の数が初めて減少した。(c)AFP/Dmitry ZAKS