【3月30日 AFP】ロシア・モスクワのセルゲイ・ソビャニン(Sergei Sobyanin)市長は29日、新型コロナウイルス感染の拡大予防措置として、厳格化した外出制限を30日から実施すると発表した。

 声明によると、新たな外出制限は緊急の治療、当局が必要不可欠と判断する仕事の通勤、食料品や医薬品の買い出しを除く、全ての不要不急の外出を禁止する。

 モスクワでは23日から65歳以上の市民のみが外出禁止の対象になっていたが、29日に発表された新措置は年齢を問わず全市民が対象で、ごみ出しや犬の散歩も自宅から半径100メートル以内で行わなければならないとしている。

 新規制の対象外になる市民には、市当局が数日以内に特別許可証を発行する。新たな外出制限は「スマートな監視システム」で監督するという。これはモスクワ市内に設置された顔認証カメラの大規模なシステムを指すとみられる。(c)AFP/Jonathan BROWN