【3月30日 AFP】スペインでは29日、新型コロナウイルス感染で死亡した人が24時間で838人確認され、1日当たりの死者としてはこれまでで最多となった。死者は累計6528人になった。厚生省が明らかにした。

 スペインの感染者数は1日で9.1%増加し、累計7万8797人になった。スペインはイタリアに次いで世界で2番目に多い死者が出ており、26日を除いて同国の死者数は連日増え続けている。

 だが当局は死者と新規感染者の増加率が下がってきていると指摘、感染拡大のピークが近づいているとの希望を表明した。

 厚生省のフェルナンド・シモン(Fernando Simon)緊急警報調整局長は「(パンデミック<世界的な大流行>の)拡大は安定しているようだ。縮小しているようにさえ見えるが、忘れてはならないのは、現時点でのわれわれの根本的問題は集中治療室を(患者で)飽和させないことだ」と述べた。

 またスペインでは29日、新型コロナウイルス感染症から回復した人の数が24時間で19.7%増え1万4709人になった。

 イタリアと同様、スペインも28日に感染拡大を阻止する措置を強化し、不要不急の経済活動を2週間止めるよう命じた。(c)AFP