【4月3日 CNS】中国・山東省(Shandong)済南市(Jinan)にある「知能化(AI)」レストランでは、料理ロボットが「胡椒(こしょう)牛肉炒飯(チャーハン)」「新疆トマト焼うどん」「麻辣(マーラー)香鍋麺」などの美食を「心を込めて」作っていた。

 このレストランを運営する「凱瑞商業集団」の責任者、侯明敬(Hou Mingjing)さんは「このロボットは人間の動作をまねて、高速で材料を炒め、人工知能により13本の管を通して水や各種調味料を投入します。食材はプログラムに従い加工し、時間を厳密にコントロールしているので、料理の味は安定しています」と説明する。

「ロボットが作る料理には『魂』が入っていないと言う人がいますが、中華料理で重視する『鍋の気』とは火と鍋を使って食材を調理して発生する気体を指しており、言い換えればそれは食物の『魂』と言えます。ロボットがプログラミングされたガスと鍋と食材を互いに衝突させて出てくる『鍋の気』には『魂』が十分に入っているのです」

 顧客は、体温測定、登録、手洗いを済ませると、自動機で飲み物、料理とスープを選択し「智能注文機」で注文。支払いを済ませると、調理ロボットが料理を作り始める。

 候さんは「普通のレストランの厨房は、1個の鍋に少なくとも1人のコックを配置し、1種の料理には3~4人のチームワークが必要です。この知能化レストランでは、1人で3個の鍋を管理できます。ロボットの導入により、人件費負担や離職率の高さなどの問題を解決でき、定期補修さえきちんとやれば、愚痴をこぼされることもなく働き続けてくれるのです」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News