【3月29日 CNS】中国・江西省(Jiangxi)南昌市(Nanchang)では先日、政府の消費底上げと振興の決定を踏まえ、「南昌市の感染症対策と消費促進に関する若干の措置」と題する行政指導(以下「措置」)が下達された。ウイルス感染による影響を最大限抑え、消費が一日も早く回復するように促すとの趣旨だ。「措置」の中に示された具体的呼びかけは以下の通り。

 労働組合員に対する消費の奨励。今年の祝祭日「慰問金」と誕生日の「祝い」金を前倒し支給。市内の各大型商業施設で第2四半期に利益還元セールを行い、6月末までに使い切るように奨励する。

 観光消費の促進。労働組合員の活動費用を前倒し支給し、従業員の健康消費を後押しする。関連規定に基づき、従業員の身体検査を行う。

 自動車消費を誘導。感染症対策期間中に南昌市で新車(乗用車と商用車を含む)を購入した場合、1台あたり1000元(約1万5000円)の補助を行う。

 商業施設の利益還元セールを後押し。2020年度の売り上げ増加が全市の平均を上回った企業に対し、前年度の売り上げをベースとし、増加額が1000万元(約1億5372万円)を超えるごとに1万元(約15万円)の奨励金を支給し、上限は1社あたり20万元とする。

 消費促進活動を実施。3月から4月にかけて「第1回南昌ネットショッピング祭り」と5月から6月にかけて「第2回南昌消費ショッピング祭り」の商業イベントを行い、企業1000社を動員し、利益還元セールを行う。

 スポーツや健康消費を後押し。市民に「全民健康カード」を配布し、市民がインターネットでカードを申請すれば、カード1枚200元(約3000円)を支払えば、市内スポーツ施設28か所を指定時間帯で無料で利用できるとするなどだ。(c)CNS-南昌日報/JCM/AFPBB News