【3月29日 Xinhua News】中国湖南省(Hunan)の遠大科技集団(ブロードグループ)はこのほど、自社で設計・製造した15のプレハブ式陰圧隔離室モジュールを韓国に輸出し、同国の新型コロナウイルス感染対策に一役買おうとしている。

 同グループによると、ソウル大学病院との契約に基づき、グループ傘下の遠大可建科技有限公司が製造した隔離室モジュールは27日、第1陣として韓国に届いた。第2、3陣は4月に製造・納品される予定だ。

 陰圧隔離室は重不潔区域、不潔区域、半不潔区域、半清潔区域、清潔区域の5区域に分けられる。陰圧換気システムとオゾン濃度自動管理技術により、新鮮な空気を室内に取り込み、医療従事者の感染を効果的に予防できる。室内の汚染された空気は、オゾン消毒パイプラインを通して排出される。医療機器と病床の設置が完了すると、隔離室は即座に使用できる。

 同グループの楊光耀(Yang Guangyao)副総裁は、今回の韓国への納品は新型コロナと闘う他の国にも良いソリューションになると述べ、同社は長年の国際協力で培った高度な技術と経験を生かして医療従事者と地域社会の環境を守るために尽力し、新型コロナ感染症の抑制と治療に貢献したいとの考えを示した。

 同グループは非電気式の集中空調・換気装置を韓国各地の顧客に提供した実績がある。(c)Xinhua News/AFPBB News