【3月29日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、東京五輪やサッカーの欧州選手権(UEFA Euro 2020)が延期になるなど、2020年のスポーツカレンダーから多くの大会が消えた。

 ここでは、この後同様に延期になる、または中止される可能性があるスポーツの主要大会六つをAFPスポーツがまとめた。

■全米オープン/男子ゴルフ 6月18日~21日に開催予定

 男子ゴルフ米ツアーでは、第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)と第102回全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)の延期がすでに決まり、現時点では米ニューヨーク州ママロネック(Mamaroneck)のウィングドフット・ゴルフクラブ(Winged Foot Golf Club)で行われる第120回全米オープン選手権(2020 US Open Championship)が今季メジャー開幕戦になる。

 しかし米メディアの報道によれば、大会は夏の終わりの開催となる可能性が高まっている。米国の新型ウイルスの感染者数は、全国で10万人、ニューヨーク州で4万4000人を超えており、コースは先々週に閉鎖となった。

■ツール・ド・フランス/自転車ロードレース 6月27日~7月19日に開催予定

 今年のツール・ド・フランス(2020 Tour de France)は仏ニース(Nice)で6月27日に開幕する予定だが、同国政府は全土封鎖を4月15日まで延長することを決めた。

 ツールは世界で最も権威のある自転車ロードレースで、普段なら沿道に延べ1000万人以上のファンが詰めかける大会だが、ロクサナ・マラシネアヌ(Roxana Maracineanu)スポーツ相は25日、沿道での応援を禁止しての開催や、場合によっては中止など、あらゆる選択肢を検討していることを認めている。

■ウィンブルドン選手権/テニス 6月29日~7月12日に開催予定

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)は今週に緊急会合を開く予定で、延期や、場合によっては中止の可能性も話し合うとみられる。

 1877年の創設以降、平時にウィンブルドンが開催されなかったことは一度もないが、今年は5月から9月への延期を決めた全仏オープン(French Open 2020)にならい、開幕が遅れる可能性がある。ツアーは男女ともに6月7日まで中断となっており、欧州クレーコートシーズンは全滅状態となっている。