【図解】新型コロナ感染の検査方法とウイルスの構造
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【3月28日 AFP】新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染の主な検査方法や構造を図解でまとめた。
■感染後まもなく
<遺伝子検査>
・SARS-CoV-2特有の遺伝子を検出
・検体は鼻や喉の奥、痰(たん)から採取
<分析方法>
・ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)でDNA鎖の特定部位のみを複製・増幅し、検出可能になるまで増やす
・SARS-CoV-2の特定の2遺伝子があれば陽性と判定
■感染後しばらく経ってから
<血清検査>
・免疫によって作られた抗体を検出
・検体は血液
<分析方法>
・新型コロナウイルス感染に特有の抗体 IgM と IgG があれば陽性と判定
・IgG だけなら回復中、あるいは完全に回復と判断
■新型コロナウイルスの構造
SARS-CoV-2のさまざまな部位についての理解が、同ウイルスによる感染症「COVID-19」に対する特効薬の開発につながる可能性。
ウイルスの名称は、電子顕微鏡を通して見えるスパイクでできた輪の形にちなみ、王冠を意味するラテン語「コロナ」に由来。COVID-19を引き起こすSARS-CoV-2は、ヒトに感染することが確認されている複数のコロナウイルスの一つ。
・スパイク(S)タンパク質/スパイクで宿主細胞に結合して侵入
・エンベロープ(E)タンパク質/Eタンパク質は、新しいウイルスの形成や出芽(宿主細胞からの放出)に関与
・ヌクレオカプシド(N)タンパク質/ヌクレオカプシドはウイルスを複製するための最も重要な遺伝情報、RNAを取り囲む
・膜(M)タンパク質/膜はすべての部位を一つにまとめ、タンパク質同士の配位においても重要な役割
(c)AFP