【3月28日 AFP】ハンガリーで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を抑止するため闘っている医療従事者を支えようと、一流シェフらが豪華な食事を提供する取り組みを行っている。

 この取り組みに参加しているシェフの一人、タカーチ・ラヨシュ(Takacs Lajos)氏(47)は「持ち帰り用の電子レンジ対応のプラスチック容器に入っていると、高級料理のようには見えないかもしれない」としながらも、「どこの一流レストランで出されてもおかしくない料理だ」とAFPに語った。

 ハンガリーでは新型ウイルス対策の緊急措置でレストランが営業停止になったが、ハンガリー美食協会(MGE)を運営するタカーチ氏ら3人のシェフは、料理を続けると決めた。

 仏パリ、独ベルリン、ベルギー・ブリュッセルなど、新型ウイルスの感染拡大に見舞われている欧州各地の一流シェフが同様の取り組みを行っており、ハンガリーの動きもそれに追随するもの。

 ハンガリーでこれまでに確認された新型ウイルスの感染者数は300人ほどで、死者数は10人だが、その数は急増すると予想されている。(c)AFP