【3月27日 AFP】新型コロナウイルスの感染が拡大するイタリアで26日、死者数が8000人を超えた。パンデミック(世界的な大流行)の中心地となっている都市では、犠牲者の火葬が追い付かず、多くの遺体が近隣の町に運ばれた。

 同国当局によると、26日の新たな感染者は6153人、死者は662人で、この1週間に報告された1日の感染・死者数とおおむね一致している。イタリアではこの2週間、外出禁止措置が取られているが、感染・死者数はあまり減っていない。

 イタリアの新型コロナウイルスによる死者数は8165人となり、昨年12月に最初に感染が確認された中国と、死者数が世界で2番目に多いスペインを合わせた数をも上回る。

 北部のパンデミックの中心地ベルガモ(Bergamo)では犠牲者が後を絶たず、多くの遺体が近隣の町の火葬場に運ばれている。

 AFPのカメラマンは26日、緑の迷彩柄の軍のトラック6台がベルガモの墓地からひつぎを運ぶのを確認した。

 ベルガモのジョルジオ・ゴリ(Giorgio Gori)市長はAFPに「犠牲者が多く、ベルガモの火葬場だけでは対処できない」と説明した。

 映像は火葬の順番を待つために礼拝堂内に置かれたひつぎや、公営墓地の様子。ベルガモ近郊のベルトバ(Vertova)で24日撮影。(c)AFP/Piero CRUCIATTI and Dmitry ZAKS in Rome