閉じこもり生活のアドバイス、宇宙飛行士から潜水艦艦長まで 新型コロナ対策
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■やる気がうせるのは当たり前
独ブレーメン大学(University of Bremen)の宇宙生物学者シプリアン・ベルシュ(Cyprien Verseux)氏は、火星探査を想定した実験で5人のボランティアと1年間、小さなドーム内で暮らした。
「やる気がうせて生産性が落ちるのは当たり前だ」とベルシュ氏。「それは弱さの表れではない。問題を抱えているところに、さらに罪の意識を加えてはならない」
同氏が勧めるのは一つないし二つの活動を選び、それに一生懸命、打ち込むことだ。「それからスポーツだ。ダンベルやヨガ、ズンバなど、空間があまりなくても体調を保つ方法はある」
■人とのやりとりを欠かさない
ベルギー人の元宇宙飛行士フランク・ディベナ(Frank De Winne)氏は、2009年に欧州人として初めてISSを指揮した。ディベナ氏によると、人と互いに連絡を保つことは、たとえネット上の通信に限られるとしても、極めて重要だ。
今は地上で隔離下にある同氏は、毎日必ず同じ時間に高齢の母親とビデオ通話をしている。「それで母は僕の顔を見ることができる。さらに僕から(ビデオ通話の)呼び出しが来るのが分かっているから、母は計画を立てることもできる」 (c)AFP/Amélie BOTTOLLIER-DEPOIS