【3月27日 AFP】イングランドラグビー協会(RFU)が新型コロナウイルスの流行を受けて支出削減に乗り出す中、同国代表を率いるエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、協会の責任者と共に最大3か月間に及ぶ25パーセント以上の給与削減を受け入れることになった。

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 コーチとしてはラグビー界最高額となる年俸75万ポンド(約9900万円)を稼ぐ60歳のジョーンズHCは、昨年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)でイングランド代表を南アフリカに次ぐ準優勝に導いた。

 母国オーストラリアと日本の代表指揮官を務めた経歴を持つジョーンズHCは、来年で現行契約が満了を迎えることになっており、2023年にフランスで開催される次のW杯までRFUが契約を延長するか注目されている。

 RFUは25日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で試合が中止または延期になり引き起こされた経済危機で、今後18か月間で最大5000万ポンド(約66億2000万円)の損失が見込まれると発表した。

 さらに、協会経営陣の給与について25パーセント以上の削減を打ち出すと、26日には広報担当者が、ジョーンズHCも同様の措置を受け入れることになったとして、「エディー・ジョーンズ氏ならびにRFUの経営チームは、25パーセント以上の給与削減に応じる」と公表した。

 RFUのビル・スウィーニー(Bill Sweeney)最高経営責任者(CEO)は、「現在エディーは海外にいる。連絡を取って幹部の給与削減について提案したところ、彼は即座に(給与カットに)合意した」と補足した。(c)AFP