【3月27日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal)と男子バスケットボールのパウ・ガソル(Pau Gasol)は26日、新型コロナウイルスによって深刻な被害が出ているスペインを支援するための寄付金を集めるプロジェクトを始動し、自分たちを一流選手に育て上げてくれた母国に恩返しがしたいと述べた。

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 テニス界のトッププレーヤーであるナダルと、2度の米プロバスケットボール(NBA)制覇を誇るガソルは、寄付金の目標額を1100万ユーロ(約13億円)に設定している。

 四大大会(グランドスラム)で19度の優勝を誇るナダルは「スペインの人々は決してアスリートを失望させない。今の僕らがいるのは、彼、彼女らのおかげ」とコメントし、「僕らも国民をがっかりさせるわけにはいかない」と続けた。

 発起人のナダルによれば、この活動に協力してほしいと同胞の友人であるガソルに呼びかけたという。スペインではこれまでに4000人以上が亡くなっており、死者数は世界で2番目となっている。

 一方、39歳のガソルは「スペイン人アスリートは、常に母国を誇らしくしようとしているが、今はそれ以上のことをしたい」と話した。

「1100万ユーロを集め、コロナウイルスによって深刻な被害を受けている134万人の人々を援助したい」「私とラファはすでに寄付した。スペインのスポーツ界が、われわれの仲間になってくれることを願う」

 サッカー元同国代表GKのイケル・カシージャス(Iker Casillas)はいち早くこの動きに反応し、ツイッター(Twitter)に「スペインのスポーツ界が動くときだ。それぞれの役割を果たすかは自分たち次第」「私はすでに寄付した」と投稿した。

 また、スペイン代表の元指揮官で、スペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)を率いるフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督も、ナダルのアカウント上で支持を表明した。

「すべてのアスリートがこの取り組みに参加してくれることを願う。たとえ少額だったとしても、われわれはキャリアの中で受け取ったすべての支援に恩返しできる」 (c)AFP