【3月27日 AFP】中国当局は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、国際線の運航を大幅に削減し、国内に居住する外国人の入国も禁じる方針を発表した。

 中国国内では2日連続で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内新規感染者が報告されていないが、海外から入国した感染者の数は500人を超えており、当局は懸念を表明していた。

 中国外務省によると、有効なビザ(査証)や居留許可証を持ち中国に住む外国人も28日午前0時以降、海外からの帰還を禁じられる。同省によると、海外から戻った感染者500人の大半は中国国籍保有者だった。一方、外交官と国際航空便や国際船の乗員は引き続き入国を許可されるという。

 また中国発の国際線は1か国1路線に絞られ、運航本数は国ごとに週1便のみとなる。中国民用航空局(CAAC)はまた、中国発着便の搭乗率は75%を上限とすると表明。変更後の路線は29日から運航が開始されると説明した。(c)AFP