【3月26日 AFP】(更新、写真追加)バチカン市国で、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis、83)と同じ宿泊施設で暮らしているイタリア人聖職者が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したものの、教皇本人は陰性だったと、イタリアメディアが26日報じた。

 バチカン(教皇庁)内に信頼できる情報筋を持つイタリアの複数の新聞が伝えたところによると、この聖職者は、教皇も住む宿泊施設「サンタマルタ館(Saint Martha)」で長年暮らしているという。

 スタンパ(Stampa)紙は、この聖職者がローマ市内で入院し、事務所が消毒を受けたと報道。

 その後メッサジェロ(Messagro)紙が、教皇自身も検査を受けたところ、陰性だったと報じた。

 教皇は、先月末に風邪を引いて以来、大半の時間を同宿泊施設内で過ごしている。スタンパ紙によると、教皇は「ここしばらく食事も自室で一人で取っている」という。

 教皇庁の公式ニュースサイト「バチカンニュース(Vatican News)」は、同市国内の感染者数は4人に増えたとしているが、伊通信社ANSAは、教皇と同じ施設に住む聖職者が、公式発表に含まれていない5症例目だとしている。(c)AFP