【4月7日 CNS】中国電信(チャイナテレコム、China Telecom)の財務報告書が3月24日に発表され、3大キャリアの2019年の財務データが出そろった。3大キャリアを合計すると、売り上げは1兆4125億2800万元(約22兆円)、純利益は1384億8800万元(約2兆1575億円)で、1日の平均純利益は約3億7900万元(約59億円)と前年より減った。

■3大キャリアの成長は勢い不足

 各社の財務報告書によると、「中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)」の2019年の売り上げは前年同期比1.2%増の7459億1700万元(約11兆6200億円)、純利益は同9.5%減の1066億4100万元(約1兆6610億円)だった。

「中国電信」は前年同期比0.4%減の3757億3400万元(約5兆8540億円)、純利益は同3.3%減の205億1700万元(約3200億円)だった。

「中国聯合通信(チャイナ・ユニコム、China Unicom)」は前年同期比0.1%減の2908億7700万元(約4兆5320億円)、純利益は同11.1%増の113億3000万元(約1770億円)だった。

 3大キャリアを合わせた純利益を見ると、1日の平均純利益3億7900万元は前年の4億900万元(約63億円)に比べ悪化している。特に「中国移動」の純利益が大幅に減少している。

「中国移動」の楊潔(Yang Jie)董事長によると、2019年は業界内の競争と業界を超えた競争が激しさを増し、深刻で複雑な経営環境の中で、ネットワークの高速化と継続値下げなどの政策的要素の影響を受けたという。(c)CNS/JCM/AFPBB News