【3月26日 AFP】国連(UN)は20日、「世界幸福度報告書(World Happiness Report)」2020年版を発表し、フィンランドが3年連続で世界で最も幸福な国になったと明らかにした。日本は62位だった。

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 報告書は世界156の国・地域を対象に、市民に自分が幸福と感じる度合いを尋ねた結果と、国内総生産(GDP)や社会的支援、個人の自由、汚職の深刻さなどの指標を総合して評価したもの。

 過去7年と同様、北欧諸国とスイス、ニュージーランド、オーストラリアがトップ10入りしたほか、今年はルクセンブルクが10位にランクインし、初のトップ10入りを果たした。

 一方、最下位はアフガニスタンで、南スーダン、ジンバブエと続いた。いずれも武力紛争や極度の貧困に苦しめられている国々だ。

 2020年版のデータは、2018〜19年に収集されたので、新型コロナウイルスの感染拡大対策として多くの国々が課したさまざまな制限の影響は反映されていない。

 しかし、報告書の著者らは、世界の市民の多くが現在置かれている封鎖状況によって、意外にも将来の幸福度が高まる可能性があると予測している。

 著者は報告書のウェブサイト上で、「最もありがちな説明は、隣人たちや自治会のお互いに協力して取り組んで助け合おうという意欲に、人々がうれしい驚きを覚えるのだろうというものだ」と述べた。(c)AFP