【3月26日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)のスター選手、カール・アンソニー・タウンズ(Karl-Anthony Towns)が25日、自身のインスタグラム(Instagram)に投稿した動画で、母親が入院先の病院で昏睡(こんすい)状態にあると発表した。自身は新型コロナウイルスが原因だと考えていると話している。

【編集部おすすめ】コロナ陽性NBA選手「もっと真剣に受け取めていればよかった」

 2015年のドラフトでティンバーウルブズから全体1位指名を受けた24歳のタウンズは、母親が人工的な昏睡状態に置かれ、人工呼吸器を装着していることを明かした。

「コロナウイルスにより今世界で起きていることの重大性を全員が理解するのが重要で、今の自分はその手助けができる立場にあると考えたのでこの動画を撮ることにした」「姉が母にコロナの検査を受ける必要があると伝えた。悪化する状態の中で誰もそれが何なのか理解していなかったと思う。母は悪化し続けた。病院はできることすべてをやってくれた」

 動画では気丈に振る舞ったタウンズは、母親の熱は容体が悪化する過程で少し下がって再び上昇し39度4分近くまで上がったと明かした。「母は元気だった。話をし、母は峠を越えたと感じていた。自分もそう思っていた」

 なお、タウンズの父親は退院し自主隔離しており、家族はコロナウイルス検査の結果を待っている状態だという。

 母親の回復を確信しているというタウンズは、「大変な状況で、日々ただ成り行きを見守っている。自分はとても前向きに過ごしている。みんなと家族のために体力を保つだけだ」と続けた。

 また、現在の状況を公にするようタウンズに勧めたのは家族だという。「この病の重大性をリアルなものとして人々が認識できるよう、この動画をつくるべきだと言われた」

「この病気を軽く見てはいけない。どうか家族、愛する人、友人、そしてあなた自身を守ってほしい。社会と距離を置いてほしい。人がたくさんいる場所に行かないでほしい。それらは、あなたがこの病に犯される危険性を高めるだけだ」

「致命的な病だ。自分の仲間、自分、そして家族のために闘い続ける。この病気と闘い続ける。僕らは倒す。勝つんだ」 (c)AFP