【3月25日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が、南米エクアドル沖のガラパゴス諸島(Galapagos Islands)にまで及んでいたことが分かった。当局筋が24日、明らかにした。

 ガラパゴス政府議会(Galapagos Government Council)のノーマン・レイ(Norman Wray)議長は、エクアドル・テレビ(EcuadorTV)のインタビューで、検査の結果、4人の新型コロナウイルス感染が判明したことを明らかにした。

 4人は、本土にあるグアヤキル(Guayaquil)の港から戻ってきたガラパゴス諸島の永住者。エクアドルでは1000人近い感染者が確認されているが、その半数超をグアヤキルでの感染者が占めている。4人は所定の手続きの後、本土に移送されるという。

 エクアドル本土から西に約900キロ離れた海域にあるガラパゴス諸島は、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に指定されている。人口は3万人超だが、医療インフラは限られている。

 エクアドル政府は1週間前、ガラパゴス諸島への訪問を全面的に禁止していた。

 2019年には27万人超がガラパゴス諸島を訪問。新型コロナウイルスの影響が特に深刻なフランスやスペイン、米国からの旅行者も大勢含まれていた。

 レイ氏は、「14日以上前にガラパゴス諸島を訪れた多くの人々がいまだに足止めされている」と述べた。足止めされている人々にはエクアドル人と外国人の両方が含まれていると説明したが、詳細は明らかにしなかった。(c)AFP