【3月24日 AFP】(更新)国際オリンピック委員会(IOC)は24日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、東京五輪を延期し、遅くとも2021年夏までに開催すると発表した。

 トーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は延期の決定について、「人命を守ること」にあると説明。

 会長はまた、新たな日程について、東京五輪を統括するIOC側の担当者らと東京五輪の組織委員会によって決定されると述べた。

 東京五輪は7月24日から8月9日まで開催される予定だったが、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と安倍晋三(Shinzo Abe)首相が同日電話会談を行い、平時としては初となる大会延期で合意。

 安倍首相は先に、日本がIOCに対し大会延期を要請した際、バッハ会長が「100%同意する」との意向を示したと話していた。

 この合意を受け、東京都の小池百合子(Yuriko Koike)知事は同日、来年の開催でも「東京2020」という名称は維持されることを明らかにし、報道陣に対して「名称は東京2020のまま」だと述べた。

 さらに、26日に開始予定だった聖火リレーも延期されることになった。

 大会組織委員会の森喜朗(Yoshiro Mori)会長は報道陣に対し、26日から始まる予定だった五輪の聖火リレーはスタートしないと説明。

 スタート地点は、2011年の東日本大震災での地震と津波、原発事故により壊滅的な被害を受けた福島県だったが、森会長は聖火が当面福島にとどめ置かれるものの、その期間については未定だと述べた。(c)AFP