【3月25日 Xinhua News】10時間の飛行を経て、中国の防疫物資を満載したエチオピア航空の貨物チャーター機が22日午前、エチオピアの首都アディスアベバ国際空港に到着した。この防疫物資は馬雲公益基金会とアリババ公益基金会がアフリカに寄贈した医療物資の一部で、アフリカ54カ国の新型コロナウイルス対策を支援するために使用される。

 今回到着したのは540万枚のマスク、108万セットの検査キット、4万着の防護服、6万個のフェースガードで、アフリカの54カ国に均等に分配される。防疫物資の包装には南アフリカの故マンデラ大統領の有名な言葉が記されていて、中国語の訳文として使用されたのは中国のことわざ「人心斉、泰山移」(人々の心が一つになれば、泰山を移すことさえできる)だった。

 エチオピア保健相は空港で、これらの物資はエチオピアとアフリカの新型肺炎対策にとって重大な意義を持っているとし、中国のすべての努力は称賛に値するとたたえ、今後も中国政府と緊密に協力し、中国の肺炎対策の経験を学んでいくと表明した。

 エチオピアのアビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相は15日、声明を発表し、中国が援助物資を寄贈したことに感謝した。首相は国連世界食糧計画(WFP)、アフリカ疾病予防対策センターと協力して援助物資を関係国に届けることになっている。

 馬雲公益基金会の説明によると、馬雲公益基金会とアリババ公益基金会は援助物資を寄贈するほか、アフリカ各国の医療機関と協力し、新型肺炎臨床治療に関するネット養成資料を提供する。

 アフリカ疾病予防対策センターの21日の発表によると、同日までにアフリカ40カ国で確認された新型肺炎感染者は1114人で、28人が死亡した。(c)Xinhua News/AFPBB News