【3月24日 AFP】(更新、写真追加)フランスで過去60年にわたり、子どもたちだけでなく大人も楽しませてきた漫画シリーズ「アステリックスとオベリックス(Asterix and Obelix)」の共作者、アルベール・ユデルゾ(Albert Uderzo)氏が死去した。92歳だった。遺族が24日、明らかにした。

 遺族はAFPに対し「アルベール・ユデルゾはヌイイ(Neuilly)の自宅で、睡眠中に死去した。新型コロナウイルスとは関連性のない心臓発作を起こしていた。ここ数週間、非常に疲れた様子だった」と述べた。

 ユデルゾ氏は1959年、作家のルネ・ゴシニ(Rene Goscinny)氏と共にアステリックスを創作し、フランスとベルギーで刊行された漫画誌ピロット(Pilote)でキャラクターに命を吹き込んだ。

 ガリア人のアステリックスとその相棒オベリックスの冒険を描いた同シリーズは大ヒットとなり、38作まで発表され、数十言語に翻訳されている。

 ユデルゾ氏と、1977年に亡くなったゴシニ氏は、現代の漫画やグラフィックノベルの父とみなされている。世界累計3億7000万冊を売り上げ、中にはアニメ化や映画化された作品もある。(c)AFP