【3月25日 Xinhua News】中国江蘇省(Jiangsu)南通市(Nantong)の南通市中医院はこのほど、他の多くの病院と共に、新型コロナウイルスと闘うイタリアの病院を支援するために31万元(1元=約16円)相当の医療品を寄贈した。

 医療用マスクや防護服をはじめとする医療用品の送り先は、南通市の姉妹都市になっているシエナ市のシエナ大学病院。南通市中医院は2016年からシエナ大学病院と協力して研修プログラムを行っており、2019年には姉妹病院として協定を結んでいる。

 南通市中医院の邵栄世(Shao Rongshi)名誉院長は、シエナ大学病院と同市の地元住人のために伝統中国医学の処方薬を特別に考案し、医療スタッフを組織して4000個の薬袋を作った。今後は、イタリアの姉妹病院を支援する医療班を結成する計画もあるという。

 シエナ大学病院のヴァルテレ・ジョヴァンニーニ院長は中国の友人に感謝の意を表すために動画を制作し、その中で次のように述べた。非常に困難な時期に、中国の人々はイタリア人のために尽力してくれている。専門家の方々は貴重な経験を共有してくれた。われわれが力をあわせることで、新型コロナウイルスに打ち勝つことができると信じている。(c)Xinhua News/AFPBB News