【3月24日 CNS】中国・湖北省(Hubai)黄岡市(Huanggang)で20日午後、初の「農民工(出稼ぎ労働者)」専用列車が麻城駅(Macheng)を出発し、市内の黄州駅(Huangzhou)と浠水駅(Xishui)の2駅に停車し、3駅で乗車した計1410人の出稼ぎ労働者を広東省(Guangdong)深セン西駅まで運んだ。この時点で、同市から目的地直行のチャーターバスをのべ694台運行し、1万7303人の出稼ぎ労働者を運んでおり、今回の専用列車を合わせると、同市から送り出された出稼ぎ労働者は累計で2万人近くとなった。

 黄岡市は出稼ぎ労働者を多く送り出してきた街だ。人口750万人のうち、外地で働く労働者は130万人を超える。ウイルスの感染が発生して以来、多くの働き手が働きに出ることができず、市内に滞留し市民生活と貧困脱却に大きな困難をもたらしていた。感染状況が好転後、市は出稼ぎ先の役所、商工会議所、協会などと連絡を取り合い、出稼ぎ労働者の就業を全力で後押ししてきた。黄岡市は労働者の就業の速度を速めるため、省政府や鉄道部門に、全省に先駆けて専用列車を運行するよう働きかけていた。

 黄岡市の主な責任者も黄州駅に駆け付け、出稼ぎ専用列車の出発を見送った。市の人力資源社会保障部門の責任者によると、引き続き専用列車を出して自宅待機中の労働者を一日も早く就業地に送り届け、就業先での雇用回復に役立ちたいとのことだ。(c)CNS-湖北日報/JCM/AFPBB News