【3月24日 CNS】世界各地の新型コロナウイルス感染症に対する戦いを支援するため、騰訊(テンセント、Tencent)はクラウド会議アプリケーションの国際版(Tensent Meeting)を開発、20日までにマレーシア、インド、日本を含む100を超す国と地域ですでに開通させた。現在このアプリは無料で開放され、最高300人までのオンライン会議が可能だ。

 世界保健機関(WHO)のデータによれば、中国以外で170の国と地域で感染が発生し、多くの国が緊急事態を宣言、防疫管理強化のため多くの機関や企業がテレワークを選択している。

 同会議アプリの責任者、騰訊雲(テンセントクラウド、Tencent Cloud)呉祖榕(Wu Zurong)副総裁は「海外の感染が深刻な状況下で、テレワークの機能を全世界のさらに多くの国や地域のユーザーに提供したい。世界各国と地域の法律・法規を満足するという前提で、将来各地で続々オンラインサービスを展開するつもりだ」との抱負を述べている。

 同アプリは騰訊雲傘下の音声映像会議製品で、2019年12月末にオンラインサービスを開始した。その後2か月間で、一日当たりのアクティブユーザー数が1000万人を超え、すでに中国で最多使用者数の映像会議アプリとなっている。

 中国国内で感染が爆発した1月末、感染対策支援のため300人分のオンライン会議能力の無料開放を開始し、これは感染終息まで継続される。この期間、非常に多くの企業がテレワークで、また教育機関は遠隔授業や訓練でこのアプリを利用している。

 ユーザーが続々増えるにつれ、同アプリは毎日その資源を拡充、8日間で10万台を超すクラウドホスト機を増設、100万CPUを超える演算処理能力を投入し、中国のクラウド演算の歴史的新記録となった。

 各地で生産再開・職場復帰のテンポが速まった3月中旬では、毎週数万の企業や政府機関が同アプリを復興の道具に使い、クラウド契約、クラウド人材募集、クラウド訓練など社会全体協同でのクラウド利用の実践が新しいすう勢となりつつある。

 日増しに拡大するユーザーのクラウド利用を満足するため、同アプリは重点機能やサービスを絶えずアップグレードしており、40日間で14のバージョン更新を行った。

 騰訊雲は将来にわたり常にバージョンアップを行い、世界のユーザーに鮮明で、音声や映像がスムーズに流れ、使いやすく安全な、信頼できるクラウド会議を体験してもらおうと考えている。(c)CNS/JCM/AFPBB News