【3月24日 AFP】ロシア五輪委員会(ROC)は23日、東京五輪が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の脅威にさらされている中で、世界のスポーツ団体に対して冷静な姿勢を保つように促した。

 ROCはコメント文を発表し、「現状において、パニックは起こり得る最悪の出来事だ」とすると、「ROCはすべての国際競技団体に対し、五輪に関して冷静な姿勢を保ち、組織的かつ前向きに振る舞いながら、2020年東京五輪に向けて備えていくように勧告する」と述べた。

「大会の責任者である組織に重圧をもたらしたり結論を急がせたりするような、いかなる試みも容認されるものではないというのがわれわれの考えだ」

 東京五輪は7月24日に開幕する予定となっているものの、新型コロナウイルスが拡散している中で、その未来が不透明な状況に陥っている。最近では、各国際競技団体から大会延期を求める声も高まっている。

 ロシアは2015年に政府高官が関与した長期にわたる国家ぐるみのドーピング違反が発覚し、それ以降このスキャンダルの渦中にいる。前回の平昌冬季五輪で同国のアスリートは除外されており、その措置はスポーツ仲裁裁判所(CAS)の判断次第で、東京五輪でも延長される可能性がある。(c)AFP