【3月24日 AFP】国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエワ(Kristalina Georgieva)専務理事は23日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による世界の経済損失は2009年よりも大規模なものとなる恐れがあり、前例のない対応が必要となるとの考えを示した。

 ゲオルギエワ氏は先進国に対し低所得国への支援強化を呼び掛けるとともに、IMFは「1兆ドル(約110兆円)の融資能力をすべて使う準備ができている」と述べた。

 世界各地で大規模な封鎖措置が取られる中、ゲオルギエワ氏は20か国・地域(G20)の財務相に対し、2020年の世界経済成長見通しは「悲観的であり、世界金融危機と少なくとも同程度またはそれより深刻な景気後退になる」と警告した。(c)AFP