【3月24日 AFP】フランスで、新型コロナウイルスに感染した医師2人が死亡した。当局者らが23日、明らかにした。同国では前日の22日に、同ウイルス感染症の患者らの治療に当たっていた医師1人が死亡し、医師としては国内初の犠牲者が発表されたばかりだった。

 今回2人が亡くなったのは22日で、うち1人はスイスおよびドイツとの国境に近いミュルーズ(Mulhouse)の婦人科医(66)。この医師の診療所によると、患者1人の診察を通じて新型ウイルスに感染したという。

 もう1人は、対ドイツ国境に近い北部メッス(Metz)近郊のサンタボルド(Saint-Avold)の病院に勤務していた一般医(60)だと、同町の町長が明らかにした。

 22日には、新型ウイルスが猛威を振るう北部オワーズ(Oise)県で、67歳の医師の死亡が発表され、この感染症の治療に当たる医師としては国内初の死者となった。

 保健分野の専門家らは、フランスの多くの病院が既に新型ウイルスの症例であふれていると警鐘を鳴らしている。政府は病床不足に対応するため、野戦病院用の医療施設の設置を急いでいる。(c)AFP