【3月25日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)の徳陽市(Deyang)文物考古研究所は20日、同市の文化財保存ボランティア3人が、歴史文献の記載に基づき、市内で唐代の亀勝山道場遺跡を発見したと明らかにした。

 同研究所の劉章沢(Liu Zhangze)所長は今回の遺跡について、文献には唐代の名将高崇文(Gao Chongwen)が反乱を起こした西川節度副使の劉闢(Liu Guan)を討伐後、戦死者を弔うため亀勝山道場(仏教や道教の祭祀<さいし>を行う施設)を設けたとの記載があると紹介。遺物の類型や時代、位置から今回の調査地点がその道場の跡だと確認できたとの見方を示した。

 連絡を受けた同研究所の劉章沢所長らは18日午前、現場で調査を実施し、磁器片や陶器片、建材などのサンプルを採集。初期段階の分析として、出土品が五代十国時代から北宋初期のものと判断した。

 劉氏によると、3人は郷土史研究の愛好家で、日ごろから歴史文献の記載を基に名所旧跡を探し求めていたという。

 劉氏は今回の遺跡について、文献には唐代の名将高崇文が反乱を起こした西川節度副使の劉闢を討伐後、戦死者を弔うため亀勝山道場(仏教や道教の祭祀を行う施設)を設けたとの記載があると紹介。遺物の類型や時代、位置から今回の調査地点がその道場の跡だと確認できたとの見方を示した。

 劉氏は「遺跡は高崇文が劉闢を破った年代から100年以上たっている。ここ数年は道路や鉄道建設で何度も損傷を受けており保存状態も不明だが、今後の発掘でさらに多くの歴史の細部が明らかになるだろう」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News