【3月24日 Xinhua News】中国河北省(Hebei)文物考古研究院は20日、同院の考古研究者が同省張家口市(Zhangjiakou)崇礼区(Chongli)の太子城遺跡で銅坐竜と呼ばれる竜をモチーフにした銅製の金具を発見したと明らかにした。専門家によると、器物は金代(12~13世紀)のもので、これまで出土した同時代の銅坐竜の中で最も精巧な作りだという。

 今回出土した銅坐竜の高さは18.5センチで重さ1.96キロ。史料によると、金代皇帝の御料車の手すりの装飾、または大型輦車(れんしゃ、皇帝や皇后が乗る手引き車)の屋根部分の装飾で、皇室の威儀を表すものだという。同遺跡は、2022年北京冬季五輪・パラリンピック張家口競技エリアの選手村インフラ建設の際に発見された。国内で初めて見つかった金代の行宮(あんぐう)遺跡であり、銅坐竜の発見は高い学術的価値と社会的影響を持つ。(c)Xinhua News/AFPBB News