【3月24日 CNS】中国では長年、大気汚染が深刻となっているが、近年は度重なる対策の強化により、発生頻度は著しく低下している。中国国家大気汚染防止連合研究センターによると、2019年に国内74の主要都市で微小粒子状物質PM2.5が1立方メートルあたり1時間300マイクログラムを超えたのは599回で、2013年と比べて94.2%低下した。

 同センターは2013年以降、中国環境モニタリングセンター(CNEMC)と北京大学(Peking University)などの専門家と共に、PM2.5のモニタリングを続けている。

 PM2.5の汚染期間は主に秋と冬に集中し、例年11月から翌年1月までが最も深刻な時期になっているが、2015年から2020年にかけて重度汚染日数は著しく減少した。特に今年の1~2月は全国の都市で重度汚染日数は最も少なく、2015年に比べ39.2%も減少した。

 北京大学の胡敏(Hu Min)教授の研究チームによると、北京市内の大気中の超微粒子濃度はこの10年間で、2013~2014年をピークに2015年以降は著しく減少している。PM2.5の年間平均濃度も同じ傾向を示しており、現在取り組んでいる大気汚染対策が有効であることを示している。(c)CNS/JCM/AFPBB News