【3月29日 CNS】中国ジャイアントパンダ保護研究センター(China Conservation and Research Center for Giant Panda)は20日、新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、国内外のパンダの飼育・研究施設から激励の手紙や防護用品を受け取ったと発表し、協力に感謝した。

 ロシアのモスクワ動物園(Moscow Zoo)は、「Isolate The Virus, Not Love!(ウイルスを隔離せよ、愛を隔離させてはだめ!)」というキャッチコピーをつけ、パンダがマスクをしているポスターを作成。その絵柄をステッカーにしてスタッフ全員が作業服につけ、連帯を示している。

 上野動物園(Ueno Zoo)や韓国のエバーランド(Everland Resort)、フィンランドのアフタリ動物園(Ahtari Zoo)なども、激励のメーセッジ動画を送ってきた。インドネシアのマタンワイルドライフパーク(Matang Wildlife Centre)は、防疫の最前線で闘う医療スタッフに歌で敬意を表し、共に困難に立ち向かうと訴えた。

 同センターは新型ウイルスによる困難な状況でも、国際的なパンダ研究協力プロジェクトを積極的に推進している。この影響で国際的物流が滞り、パンダの凍結精子を英国のエディンバラ動物園(Edinburgh Zoo)に届けることが難航したが、双方の努力により同園の「甜甜(Tian Tian)」が発情期を迎える前に届けることができた。

 センター幹部の路永斌(Lu Yongbin)氏は「パンダセンターは16か国・地域の17の動物園及び国内の36の動物園・研究施設と協力関係を確立している。対策を強化しながら、国際的なパンダの研究協力と交流を促進していきたい」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News