【3月23日 AFP】クロアチアの首都ザグレブで22日、マグニチュード(M)5.3の地震があり、10代の少女が重体になっている。国営メディアが報じた。当局は避難する住民に対し、お互いの距離を保ち新型コロナウイルスの拡大を防止するよう呼び掛けた。

 クロアチアのアンドレイ・プレンコビッチ(Andrej Plenkovic)首相によると、今回の規模の地震はおよそ140年ぶり。現地のAFP記者は、22日午前6時(日本時間同日午後2時)に地震が発生した際、住民がパニックになり屋外に避難したと伝えた。

 この地震により、ザグレブを象徴する大聖堂の塔の一部が折れたり、建物の一部が崩れて下に止まっていた車がれんがで押しつぶされたりする被害が出た。

 当局は、新型コロナウイルス感染が拡大しないよう、外に避難した住民に大勢で集まらないよう注意を促した。クロアチアでは200人以上の感染が確認されている。

 映像は被災状況と屋外に避難した人々、首都ザグレブで22日撮影。(c)AFP