【3月23日 Xinhua News】中国の都市は、新型コロナウイルスの流行によって打撃を受けた消費を後押しすべく、電子商品券を配布するなどの対策を講じ、人々に外食やショッピングを奨励している。

 江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)は15日から3億1800万元(1元=約16円)相当のギフト券を市民へ配っている。サービス業の景気回復を支援するため、市民はレストランやジム、書店および観光地などで利用できる電子商品券が当たる抽選に招待された。

 同市ビッグデータ管理局によると、電子商品券の交付は好評で、16日までに160万人以上の市民が抽選に参加登録したという。

 南京市のほかにも、多くの地域で同様の対策が講じられている。

 マカオ特別行政区では合計22億パタカ(1パタカ=約14円)の商品券が配布され、山東省(Shandong)済南市(Jinan)は観光と文化の消費を促進するために計2000万元相当の商品券を分配、浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)も1億元相当の商品券を発行した。

 新型肺炎の流行により、中国人客はレストランやショッピングモールを敬遠してきた。中国国家統計局によると、消費の伸びを示す代表的な指標となっている消費財小売販売額は、今年最初の2カ月で前年比20.5%減少したという。

 新型肺炎の流行が収束した後、人々は気前のよい消費を望んでいる。江蘇省消費者権益保護委員会によると、90%近くの回答者が消費欲を抑制していると答えた。

 調査によると、日常生活が戻った後に消費者が消費意欲を発散させたいとしている場所の上位5カ所はレストラン、ショッピングセンター、映画館、ジム、そして観光地となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News