【3月23日 AFP】安倍晋三(Shinzo Abe)首相は23日、新型コロナウイルスによって大会を安全に開催することが不可能になった場合、2020年東京五輪延期の「判断も行わざるを得ない」と話した。

 安倍首相は、日本側としては「完全」な形での実施に向けて努力しているとしつつ、「仮にそれが困難な場合には、アスリートの皆さんのことを第一に考え、延期の判断も行わざるを得ない」と述べた。

 全世界で新型コロナウイルス拡散が続く中、安倍首相は五輪が7月24日に予定通り開幕しない可能性について初めて言及した。

 前夜には国際オリンピック委員会(IOC)も五輪に対する論調を変え、延期を含むさまざまなシナリオの計画を進めると言及している。

 安倍首相は、大会中止について除外したIOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長の「いかなる問題の解決にもならず、誰も助けることにはならない」とのコメントに同調し、「中止は選択肢にはない」と述べている。(c)AFP