【3月29日 People’s Daily】「苦難に満ちた努力の結果、湖北省(Hubei)と武漢市(Wuhan)の感染拡大予防・抑制情勢には前向きな変化がみられ、段階的な重要成果を挙げ、情勢の安定と局面の転換という目標がひとまず達成された」。3月10日、新型コロナウイルス感染拡大が正念場を迎える中、習近平総書記は湖北省武漢市を訪問して感染拡大予防・抑制状況を視察し、世界中から注目を集めた。国際社会は、中国の感染拡大阻止の闘いで勝敗を決する地における重要な成果を目にし、湖北省と武漢市の防衛戦に打ち勝つという中国の揺るぎない決意と自信を感じ取り、中国の感染拡大防止行動を「全人類に対する極めて大きな貢献だ」と称賛した。

 世界保健機関(WHO)の最新評価によると、新型コロナウイルス感染による肺炎は「すでにパンデミック(世界的な大流行)として特徴づけられる」状況となった。ますます多くの国が感染拡大防止の第一線に加わるにつれて、中国の経験と成果は世界からさらに深く注目されるようになっている。中国は最も全面的で、最も厳格で、最も徹底した予防・抑制措置を講じ、効果的に感染拡大とまん延の勢いを抑制した。WHOは、中国は「おそらく史上最も素早く、最も積極的な感染拡大予防・抑制のための努力」を払ったと称賛。外国の指導者もおしなべて、「中国が感染拡大防止において行った『最も』と称される措置は、中国国民と世界、そして歴史に対して本当の意味で責任を負うものだ」と評価した。WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、「中国の経験は、感染の拡大とまん延を抑制することは可能であり、どの国も政府による揺るぎない約束と国民の力強い協力がありさえすれば、感染拡大を抑制できると世界に告げている」と指摘した。間違いなく、中国の感染拡大防止が成し遂げた成果は、世界の感染拡大防止に自信を植え付けたと言っていいだろう。

 中国は世界のために得難い「抑制のチャンス」を提供した。感染拡大の予防・抑制は実際の戦争と同じで、1分1秒の争いとなる。WHOは、「武漢市と湖北省で大規模な予防・抑制措施を講じたからこそ、中国のその他の省(自治区・直轄市)のために時間を稼ぐことができ、そして世界の他の場所にとっても準備期間が与えられた。また、中国が講じている大規模な予防・抑制行動のおかげで、国際社会は抑制のための『チャンス』を得ることができた」と強調した。感染はすでに118の国・地域に拡大しているが、多くの国・地域にとって、抑制のための「チャンス」はまだある。中国の措置は世界に準備期間をもたらし、希望を与えたと言えるだろう。

 中国は世界が参考にできる重要な経験を提供した。ウイルスを無償で検査し、検査効率を絶えず向上させることから、軽症者と重症者の区別、オンライン診察、そして専門病院や臨時医療施設の建設、さらにはコミュニティーでの生活物資配達に至るまで、中国は感染拡大防止という大きな試練の中で、責任感をもって取り組む勇気と、科学的な予防・抑制という知恵と、多方面に配慮して統一的に計画するという策定力と、組織し実施するという能力を鍛え上げ、模索の中から非常に貴重な実践経験を積んでいった。セルビアのブチッチ大統領は、「中国は感染拡大防止においてすばらしい取り組みを展開し、最も経験を共有する価値のある国だ。セルビアは中国により多くのアドバイスを求めていく」と述べている。現在、中国が派遣した医療専門家チームはすでにイランやイラク、イタリアで業務を展開しており、中国政府と専門家はさまざまなルートで予防・抑制と診療の経験を世界と共有している。中国の経験が世界に温もりを届け、自信を与えていると言えるだろう。

 世界は手を携えて感染拡大を予防・抑制する必要に迫られている。各国は揺るぎない信念を持ち、共に闘い、人類の勝利のために全力で取り組まなければならない。(c)People's Daily/AFPBB News