【3月22日 AFP】英首都ロンドンのサディク・カーン(Sadiq Khan)市長は21日、自主隔離および新型コロナウイルスから「生命を守る」ため、市内にいる多数のホームレスのホテルへの収容を進めていることを明らかにした。

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 ロンドン市長室の発表によると、今後12週間にわたってホテル2か所の部屋300室が利用可能となった。

 カーン市長は、「コロナウイルスの流行でロンドンにいるすべての人が影響を受ける。われわれは、すべての人、特に毎晩首都の路上で野宿をしている市民の健康を守るために、できる限りのことをしなければならない」と述べた。

 さらに、「路上生活者はすでに、困難で不安定な生活に直面しており、すべてのロンドン市民と同様に彼らが可能な限り最善の保護を受けられるよう、私はできる限りのことをしようと決心している」と力説した。

 この計画は、20日夜から開始されたとみられる。路上生活者らは、インターコンチネンタル・ホテル・グループ(InterContinental Hotel Group)系列のホテル2か所に収容され、ボランティアを申し出た黒塗りタクシーの運転手らによって、宿泊先に移送されるという。

 市長室の昨年のデータによると、ロンドン市内では毎晩、約1100人が野宿をしている。(c)AFP